刈谷降板?!『NISSANあ、安部礼司』リニューアルの概要は?理由は?リスナーの反応は?!

日曜の黄昏時、若さと渋さの間で揺れる私に送られていた鼻歌みたいな応援歌。

2018年の5月以降、それが聞けなくなってしまいました。

刈谷勇も我々の前から旅立って行ってしまいました。

2018年5月からの「NISSAN あ、安部礼司」のリニューアルについて、思うままに徒然と語っていきたいと思います。

2019年5月からのプチ再リニューアル(オートリバース方式)についての記事はこちら↓

2019年5月に安部礼司がプチ再リニューアル?!A面B面のオートリバース方式ってどういうこと?刈谷に似たキャラが登場?!

NISSAN あ、安部礼司のリニューアル

NISSAN あ、安部礼司

この記事を読んでいただいている時点で「安部礼司」の説明はいらないかもしれないですが、中には「え、なになに?知らない番組だけどなんか話題なの?」なんて方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に。

『NISSAN あ、安部礼司』とはTOKYO FM37局ネットで放送されているラジオドラマ。始まりはなんと2006年4月という、長寿番組。

冒頭の五十嵐明さんのナレーションが内容をとても分かりやすく表現しているので、ご紹介します。

五十嵐 明

この物語は、ごくごく普通であくまで平均的な安部礼司が、トレンドの荒波に揉まれる姿と、それでも前向きに生きる姿を描いた勇気と成長のコメディである。

日曜の黄昏時、若さと渋さの間で揺れるアナタに贈る『鼻歌みたいな応援歌』を、ツボな選曲とともにお楽しみ下さい!

こんな、日曜の黄昏時にぴったりなハートフルなコメディドラマ。

普段は安部礼司とその仲間たちの話が展開されますが、槇原敬之、古谷徹、高橋みなみ、デーモン小暮閣下など他種多少なゲストを迎えての放送も。

また、各地方への出張ラジオ出演だけでなく、日産自動車グローバル本社、渋谷CCレモンホール、日本武道館などでもイベントを開催。大成功を収めています。

リニューアルの概要

そんな安部礼司が、2018年5月6日の放送で大きくリニューアルされました。

大きな物から小さな物まで沢山ありますが、箇条書きでいくつか紹介します。

  • 刈谷勇完全降板(キャストからも消えている)
  • むしろキャストには安部礼司、優、永太、蘭、飯野平太、大場嘉門の名前しかない(5/13移行の放送で徐々に登場キャラ増加)
  • 60分で3本立て構成に変更(サザエさん的な。それぞれ完全に別のお話)
  • 「神保町のお話」に安部ファミリー出番なし(→5/20移行の放送から登場シーン増加)
  • 永太、蘭の声優変更
  • 五十嵐さんのオープニングナレーションなし(5/13から徐々に復活)
  • 最後のブログ、電話シーンなし(→11/4の放送で電話復活!)
  • ジングルでシーズン数を言わない
  • 「今ツボソング」撤廃

などなど。

本当に「安部礼司のキャラクターを使った別物」というレベルまで変わってしまっています。

では、なぜこのようなリニューアルが行われたのか、その理由やリスナーの反応は?

見ていきましょう。

リニューアルの理由

では、なぜこんな大規模なリニューアルが行われてしまったのか。

私なりに理由を考えてみました。

恐らく大きくは外していないかと思います。

コスト削減

番組上では「マンネリ打開、春木屋理論」等とは謳われていましたが、正直なところ「コスト削減」が1番大きな理由かと思っています。

メディアの普及が凄まじいこの現代で、ラジオを聴いている人はどれだけ残っているのでしょうか。

“NISSAN あ、安部礼司”は名前の通り、日産がスポンサーとなって、と言うより日産が日産の広告番組として放送している番組です。

CMは全て日産のもの。安部礼司にも日産にも外部から広告収入が入って来る事はありません。

それどころかラジオ枠の確保や、声優へのギャラばかりが発生しています。

極端な話ですが

リスナー

安部礼司を聞いて日産車を買った(買うきっかけの1つとなった)

とうい人が現れない限り、会社としては番組を続ける理由がないのです。

競争の激しい自動車産業。ガンガン広告を打つ必要はありつつも、効果のない広告に予算を回し続ける訳には行きません。

今の時代「ラジオ広告」にきっちり予算が付き続ける事の方が珍しいのかもしれません。

新規リスナーの獲得

また、理由のもう1つとしては「新規リスナーの獲得と固定化」があると思われます。

ラジオ番組ですから、当然

  • 新規リスナーの獲得
  • そのリスナーが翌週以降も番組を聞いてくれる

というのは大事な事です。

しかし1時間もののドラマ、しかも「シーズン●●」となっていると

リスナー

これだけシーズン進んでから聞いても微妙だろうなー。しかも17時30分で番組後半だし、ストーリーわかんないや

と離脱の要因ととなってしまいがちです。その点

  • 名もない通りすがりの誰かのストーリー
  • 基本的に20分で1話完結
  • シーズン数に触れない

という事であれば、新規リスナーが「入ってきやすい」環境が整います。

車という高い買い物ですから「10年以上番組と付き合ってくれるNISSANラブなリスナーを育て、購入してもらう」というのは全うな戦略と思います。

しかしその一方「ラジオでNISSAN好きだからNISSAN車ね!」と100万円も200万円も出してくれるユーザーが多いかというと、それも疑問…

 

実際、この効果測定ってめちゃくちゃ難しいですよね。

「車選びの決め手」をアンケートしたとしても、そこで安部礼司の名前を出すかというと何とも言えない訳で。(それよりは安部礼司のイベントに来た人に「どのメーカーの車を所有していますか?」とアンケートを取った方が有用ですかね)

 

話は逸れましたが「どんな長いリスナーでもラジオで購入まで至らない。それなら、日産車の認知度を上げるために新規リスナー獲得を第一目標としよう」となるのは自然の流れです。

私自身、安部礼司を長く聞いてはいますが「どれだけ日産に貢献しているのか」と言われると正直耳が痛いところです。

今ツボはバズらない?

番組の挿入歌については、音楽配信の流れとSNSを意識した選曲になっているように感じます。

 

今さらツボな「誰もが知っている名曲」は「今さら流れていても誰も話題に挙げないソング」になってしまっているのではないでしょうか。

 

ひと昔前であれば、CDをMDやMP3プレイヤーに落とさないと音楽を聴けませんでした。

そのため、誰もが知っている名曲は「あえてCDを借りてこないし、改めて聞く機会がない楽曲」であり、ラジオやテレビで流れれば「あ、この曲好き!」と改めてじっくり耳を傾けるきっかけになったかもしれません。

それが今や、音楽は配信、なんなら聞き放題の時代。

名曲であればある程どこでもいつでも聞けてしまうのです。そんなお手軽な1曲が今更流れても、別に改めて耳を傾けようとは思いません。

そこで、現在の安部礼司では

リスナー

あれ、このちょっと面白い曲なに?耳なじみはないけれど、なんだかいい曲!

と言われるようなところを付いてきているように思います。

そのアーティストが好きな人は普通に知っている曲だけれど、テレビのCDランキングくらいしか見ない人には新鮮。それくらいの絶妙なラインを狙っている感じです。

音楽に溢れている現代。知っている曲は、いくらでも「探せば出てくるし、すぐに手に入る」状態です。

逆に、楽曲が溢れすぎていて「隠れた」名曲が多すぎる時代とも言えるのではないでしょうか。紛れすぎていて見つけようもないし、見つける労力も半端ない。

そんな隠れた名曲を発掘し、教えてくれるような番組であれば、話題にも上がるでしょう。

友達と共有したくなるような、話題に取り上げて貰えそうな、そんなSNS「ばえ」する選曲にシフトしているように思えます。

リニューアルの反応

twitterから。賛否両論、といきたいところですが「賛」は正直全然目にしません。

このキキさんのツイートが、私たちの気持ちを非常に適切に代弁してくれていると思います。

安部礼司にあった“今を一緒に生きている感”、これが完全に失われていますよね。

3話構成で、時系列もバラバラ。「次は●●のお話」と、作り物であるという事のアピール。時事ネタや季節モノに触れない脚本。

テーマソング“日曜日に会おうよ”には

「どこか俺に似た、あいつを見ながら泣いたり笑ったり」

なんてフレーズがあります。

なんか今では、そんな気持ちになれないんですよね。

 

そうなんです。こういう所とか、露骨に「安部礼司のキャラクターを使った別の物」感が強いんです。リニューアルや方向性の変更は仕方ないと思いますが、今までの設定やお話を無視してバッサリ切り捨てられる感は正直ついていけない…

そう、まさにこれ!!

誰もタモリのいない「いいとも」は見たくないんです。ドラえもんの主要メンバーがのび太君達である事に、飽きやリニューアルなんて求めていないんです。

刈谷のいない安部礼司や、ほっこり共感出来ない安部礼司なんて求めていないんですよ!!

あとがき

個人的には

Fuji

リニューアルするのは必要だったのかもしれない。だから、ガッカリはしても、リニューアルが間違っていたとは言わない。でも、聞き続けるかと言われるとなんとも…

という感じ。

でも、長く長く聞いてきた大切なドラマ。

少しの希望と大きな絶望を持ってではありますが、まだもう少しだけおいかけてみようと思います。

 

安部礼司が生んだ自己啓発本【平均的サラリーマンの最強の生き方】には、私たちのよく知る、いつもの安部礼司感が残っています。

日曜日の黄昏時、のんびり読むのに丁度良いくらいの一冊です。是非お手に取ってみてください。

安部礼司が生んだ自己啓発本“平均的サラリーマンの最強の生き方”をレビューします

2019年7月7日追記:ちょっとずつ「いつもの安部礼司」が帰ってきてる?!

リニューアル後、番組はマイナーチェンジを続けています。

リニューアルから1年経った2019年の5月には再びのプチリニューアルが行われ、今までの通りの安部礼司の雰囲気が復活しつつあります。

一度離れてしまった元リスナーの方も、また日曜の黄昏時に東京FMにラジオのチャンネルを合わせてみてはいかがでしょうか。

2019年5月に安部礼司がプチ再リニューアル?!A面B面のオートリバース方式ってどういうこと?刈谷に似たキャラが登場?!

 

4 Comments

アバター 匿名

リニューアルの背景は、おおよそそんなところなのかもしれません。しかし、この程度の内容で、新規リスナーが獲得できるとは到底思えませんね…
だって、全く笑えない、面白くありませんから。誰が聴きたがる内容なんでしょうかね?ターゲットがいまいち不明、どの層を狙っているのでしょうか?

返信する
アバター Fuji

匿名様
コメント、ありがとうございます!

>しかし、この程度の内容で、新規リスナーが獲得できるとは到底思えませんね…
全くもって、同感です。
分析しながら「これじゃあ新規もつかないし既存も離れるしで、来シーズンの継続は危ういのでは」というのが正直な意見です。

ターゲットは、ファミリカーを持つような30代半ば前後なのでしょうが、そこにばっちり響くかと言われると、なんとも…

返信する
アバター AVANTIのフアン

掲載から、だいぶ日が経っておりますが、最近、刈谷の声聞かないな〜と思い、ググったら、こちらを発見いたし、安倍礼司の放送状況が分かりました。
昔は良かったですね、色々なレギュラー陣やゲストが来て、毎週聞いてましたが最近は、たまーにです。
昔し放送してた、Suntoryが一社提供の『サタデー・ウェイティング・バーAVANTI』に終わり方似ている様な感じですね〜
AVANTIの様な終わり方にならないよう、祈るばかりです。

返信する
アバター Fuji

コメントありがとうございます。
久しぶりに聞くと「あれ、ちょっと趣向が変わったのかな」くらいの感覚の方が多いかと思うのですが、5月~6月には結構大々的に「リニューアルです!」と銘打った放送が続いていました。

ゲストもたまに来ていますし、地方イベントもまだ企画されているようで「番組終了への下降」という訳ではないと思いますが、どこまでリスナーが着いてきてくれるのか…
「毎週聞きたい!」と思えないのが正直なところですが、良い方向へ向かってくれるよう祈り、応援していこうと思います。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)