超音痴からアカペラバンド結成レベルまで歌が上手になった私の練習法 ②やっぱり出てくる腹式呼吸

超音痴からアカペラバンド結成レベルまで歌が上手になった私の練習法
シリーズの続き物です。

目次
①1曲歌えるようにしてみよう
②やっぱり出てくる腹式呼吸 ← ココ
③音域を広げ、声を強くしたいなら裏声トレーニング
④リズム感を鍛える

歌を歌ううえで絶対に外せない腹式呼吸。今回はここの部分について解説していきます。

腹式呼吸とは

歌の基礎の基礎であり、あらゆる所で語りつくされています。歌の本を買えば必ず解説がありますし、ネットで「腹式呼吸 歌い方」などと探せばいくらでも腹式呼吸の方法がヒットします。

きちんと仕組みを理解して、教科書通りじっくりやるに越したことはありません。是非色々な本やサイトを見て勉強してみてください。結局は同じ技術を身につけるのですが、説明の仕方によってしっくり来る来ないはあります。1つを深く極める前に、色々と手広く探してみるのをオススメします。

という事でこの記事では「理論、概念」的な部分はほぼ触れずに、「簡単な概略」や「こう意識すると身につきやすかった」「こんな練習をすると習得スピードが上がる」といった練習方法や意識の持ち方について「具体的かつ分かりやすい」という事に重点を置いて書いていこうと思います。

前置きが長くなりましたが、まず1つ目。

腹式呼吸とは

呼吸には「胸式呼吸」と「腹式呼吸」があります。

胸式呼吸
浅い呼吸。
細かくスピーディーに息を吸ったり吐いたりするのに特化。
とにかくガンガン酸素を回す為、運動の時にする呼吸。
ゼーハーゼーハーと肩が上下するような動き。

腹式呼吸
深い呼吸。
身体全体を使って息をコントロールする。
ひと息を長く使ったり、強弱、震え等細かいコントロールが効く。

といったイメージです。「そりゃ腹式呼吸の方がいいよな」となって貰えればOKです。

では、体感してみましょう。

以下、イメージが多大に含まれます。実際にお腹や背中に空気は入りませんが「そのような感覚」と捉えてください。

①大きく深呼吸を3回してください(吸って~吐いて~)

②3回目吐く時には息を徹底的に吐ききってください。
普通に吐いただけではお腹の底にまだ息が残っている感じだと思います。
お腹(とその裏や背中)に残った空気も全て吐いてください。
身体から空気を絞り出すような感覚です。
お腹をぐっと引っ込め、かなり力が入ります。

③もう無理!となったら全身の力を一気に抜いてください。
その時、意識せずとも空気が自然とすっと入って来ます。
引っ込めていたお腹に空気が入って来て膨らみます。

④お腹の裏から背中を通すイメージで息を吐きます。
お尻の穴を閉めながらお尻を引き上げるようにします。
お尻が引きあがる⇒その上のお腹が上に引き上げられる⇒そこにある空気が押し上げられる)というイメージです。

いかがでしたでしょうか。

①が胸式呼吸です。胸や肩が大きく動いていたと思います。

③④が腹式呼吸です。④はいきなりだと感覚を掴むのが難しかったかもしれませんが③で自然に空気が入ってきた感覚は掴めたでしょうか。

②~④は「お腹」というよりも全身を使った動作となります。1つポイントなのですが「腹式呼吸」に必要なのは腹筋ではありません。(当然最低限は必要ですが)お尻や背中の筋肉をはじめとした身体全体の筋肉、そしてその使い方が最重要です。

腹式呼吸を身に付ける

先ほどは「腹式呼吸とは何ぞや」という事のご紹介でした。

ここでは、腹式呼吸を使えるようになるための練習方法をご紹介します。

短く吸って長く吐く練習

とにかく腹式呼吸の身体の使い方を覚えるのが第一です。腹式呼吸をする事自体に意識が行ってしまっては、音程もリズムも取れない、表現も付けられない、なんて事になってしまい本末転倒です。まずは意識せずとも腹式呼吸が出来るよう何度も基本動作を繰り返し感覚を身に着けていきます。

歌っている時にゆっくり息を吸っている余裕はありません。一瞬で吸って、その吸った息をフレーズごとにコントロールして使っていく事が必要です。腹式呼吸の基礎を身に着けると同時に、一息を長く使うトレーニングです。

「腹式呼吸とは」の部分で書いた通り腹式呼吸を1度行います。脱力して酸素が一瞬で自然と身体(お腹や背中)に入ってきます。その息を10秒かけて吐き切ります。

吐ききったらまた脱力して一瞬で吸って10秒かけて吐き切ります。これを10秒、15秒、20秒と長くしていってください。

ポイントは「吐き切る」という事です。

空気をMAX10吸って、8吐いたとします。この時身体には2の空気がが残っています。その為次に吸える空気は8となります。この時身体に貯まっている空気10のうち、歌できちんと使えるのは新しく吸った8だけです。

そのため「吸った空気は全部吐く」がポイントとなります。

また、仰向けに寝転がっている状態だと自然と呼吸が腹式呼吸となります。寝るときに肩でゼーゼー息をしている人はいませんよね。

最初は寝転がりながら練習してみて、慣れてきたら立って(座って)練習してみると感覚が掴みやすいかもしれません。

腹式呼吸と並んで大事な、喉の開き方、息の吐き方

腹式呼吸に並んで大事なのが、喉の開き方、息の吐き方です。喉に力が入っていたり、声に息が混ざってしまうようでは、上手く歌う事が出来ません。

喉を開く

これは ①1曲歌えるようにしてみよう にて練習方法を詳しく書いていますのでそちらをお読みください。鼻歌で歌ったり、指を咥えて歌ったりといった部分がそれに当たります。

息を無駄に吐いていませんか

正しい呼吸方法が身に着いたら、息に声を乗せていきます。(「声立て」と呼ばれます。)ここでのキーワードは息漏れです。

必要以上に息を吐いてしまうと、吐息交じりな声になってしまいます。早速チェックしてみましょう。

ティッシュを1枚準備してください。
それを両手で顔の前にのれんのように持ってください。
その状態で歌ってください。

ティッシュが息で揺れるようであれば、息を吐き過ぎな事が多いです。無駄なく息を使えている時には、例え大きい声であっても目の前のティッシュはほとんど揺れません。

「息を吐いているんだから揺れて当然じゃないか」って?そんな事はありません。試しに、ティッシュの前でどっしりゆったりした話し方で「あいうえお」と発音してみてください。

どうでしょう、ほとんど揺れなかったのではないでしょうか。ある程度音量を上げても同じだと思います。「歌」というだけで、どれだけ無駄に息を吐いているかが分かるかと思います。

息が混ざると、声に無駄な音が混ざってしまう、無駄に力が入っている、息が続かなくなる、とマイナスの事だらけです。息の吐き方一つで歌は大きく変わります。

適切な息の吐き方を身に着けるトレーニング

「軟口蓋に声を当てる」というのがポイントになります。「なんこうがい」と読みます。

口の中に手を入れ、上側を触ってみてください。固いですよね。少しずつその指を奥の方に入れていくと、急に柔らかくなる部分があります。そこが軟口蓋です。

お腹から出た声、息をここに当てるように発声してみてください。声は口から出るのではなく、お尻とお腹で支えて、背中を通り、軟口蓋に当たり、そのまま頭の上を突き抜けていくイメージです。

ティッシュの揺れを確認してみてください。きっと変わっているはずです。

上記、軟口蓋に声をあてる練習として「犬のモノマネ練習法」があります。

軟口蓋へ向けて、短く「ハッハッハッ」と息を吐いてみてください。最初は声は乗せないで、慣れてきたら声も出してみましょう。イメージは、犬がご飯を欲しがっていたり、興奮している時の「ハッハッハッ」としている、その感じです。

凄く空気を吐いているようですが、これもまたティッシュを揺らさずに行う事が可能です。

まとめ 呼吸法に終わりはない

いかがでしたでしょうか。

歌は、ある日突然変わる物ではありません。普段からの積み重ねが物をいいます。最初のうちはぎこちなくても構いません。カラオケで、音程やリズム、歌詞を捨ててひたすら呼吸だけに目を向けてみるようにしてみてください。

一度身体が正しい呼吸法を覚えてくれれば、その後は意識せずとも自然とそのような歌い方が出来るようになります。

呼吸法については「ここまで出来たら完璧」というのはありません。「慣れたからもうバッチリだよ」と思っても、時々立ち返ってみてください。ある程度慣れて、身体に染みついたからこそ見えるものが絶対にあります。

超音痴からアカペラバンド結成レベルまで歌が上手になった私の練習法 目次

①1曲歌えるようにしてみよう
①1曲歌えるようにしてみよう – 2
②やっぱり出てくる腹式呼吸と息の吐き方
③音域を広げ、声を強くしたいなら裏声トレーニング
④リズム感を鍛える