【簿記3級】消耗品と消耗品費の使い分けを世界一簡単に教えます

「消耗品」と「消耗品費」、「仕入」と「商品」。これらは似ているようで全然違います。

でも正直、どこがどう違うのかってさっぱり分かりませんよね。というか私自身が当時、全く分かっていませんでした。

簿記を取得し、税理士事務所の実務で使って来たからこそ分かる「消耗品攻略法」をお伝えしていきます!

大前提となっているルールを覚えよう

消耗品と消耗品費が使い分けられない理由の1番は「簿記のルールを知らない」という事です。

これは資産とか費用とか仕訳とか、そういう話ではありません。もっと前の段階「簿記の考え方」というレベルのお話です。

しかし、それ自体が試験に出る事はないので、多くの書籍では「簿記の考え方」をすっとばして「貸借対照表とは。仕訳とは」なんてところから学習がスタートします。

ここに大きな落とし穴があるのです。

簿記は「発生主義」である

その簿記の大前提となっているルール、それは「発生主義」と呼ばれる物です。

今回の「消耗品(費)」に合わせて思いっきりかみ砕くと「備品を、買った時ではなく、使った時に経費にする」という考え方です。

例を見てみてましょう。

 

例題1本100円のボールペンを10本買ってきました。当期中に使っているのは6本です。
使ったボールペンはいくら分で、在庫として新品のまま残っているボールペンはいくら分でしょう。

いや、違うんです!馬鹿にしてる訳ではなく!大マジメに、これがポイントなんです!

答えは

  • 使ったボールペン:60円 ⇒ 経費
  • 在庫のボールペン:40円 ⇒ 経費にならない

です。

この「使ったボールペン60円」は、消耗品としての費用です。つまり「消耗品費(費用)」

逆に「在庫として残っているボールペン40円」はと言うと「買ったはいい物の使ってはいない消耗品」略して「消耗品(資産)」です。

この言葉遣いなんですよね。

  • (ちゃんと当期使った)消耗品費
  • (買ったはいいものの新品で残っている)消耗品

科目名にしたときに、このカッコの部分が消されてしまっているから分かりにくいんです。簿記を作った人から言わせると「”費”ってついてる方が経費なのは当たり前だからいいじゃん!」という事なんでしょうけど…

ここまで分かったらあと一歩。仕訳を見ていきましょう。

意味さえ分かれば仕訳は簡単!

では、仕訳です。さっきの例題を引き続き使っていきましょう。

この消耗品関連の仕訳には2つのパターンがありますが、まずは分かりやすい方から紹介します。

自然に考えるとこの仕訳

例題①1本100円のボールペンを10本買ってきました。②当期中に使っているのは6本です。
使ったボールペンはいくら分で、在庫として新品のまま残っているボールペンはいくら分でしょう。

 

多くの方は「新品の10本買ってきて、6本使ったから余りは4本だよね」と考えたかと思います。これを仕訳にしてみましょう。

  1. 購入時:(新品の)消耗品 100円 / 現金 100円
  2. 決算時:(使った)消耗品費 60円 / 消耗品 60円

1は「100円分の新品(資産)を買ってきました」という仕訳、2は「新品資産が60円減って(貸方 消耗品60円)、逆に60円の経費が生まれました(借方 消耗品費60円)」という仕訳です。

結果として

  • 資産である、新品の消耗品:40円
  • 経費である、使った消耗品費:60円

となりますね。

実務では実はこっちの仕訳

しかし!!!

先ほどの

  1. 購入時:(新品の)消耗品 100円 / 現金 100円
  2. 決算時:(使った)消耗品費 60円 / 消耗品 60円

という仕訳は、実務的ではありません(試験では使う事もありますが)。

理由は「社員が大勢いる会社においては、消耗品はガンガン消費されていくため、買ったら速攻で使われていくのが普通だから」です。

どうせ今期中に使われるのが目に見えてるんだから、最初から「(当期使った)消耗品費」で処理してしまおうよ!

という事です。

先ほどの例で行くと

  1. とりあえず100円全部を(当期使った)消耗品費として処理する
  2. 決算日に在庫を数えると40円分は新品のまま残っていた
  3. 100円が経費だと多すぎたので、40円分を(当期使った)消耗品費から(新品の)消耗品へ変更する

という取引として認識します。仕訳は以下の通りです。

消耗品費 100円 / 現金 100円
消耗品 40円 / 消耗品費 40円

※補足
①の仕訳は、現金を支払っている(減っている)ので現金100円を借方に。逆側の借方に消耗品費を書きます。
②の仕訳は「(当期に使った)消耗品費が100円って言ってたけど、40円は新品で残ってたわ!経費100円じゃ多すぎるから、40円分減らすね」という仕訳。
先ほど借方に100円計上していたので、減らすのであれば逆側の貸方に消耗品費を持ってきます。

試験ではこう出る!

消耗品、消耗品費について

  1. 購入時「(新品)消耗品」で処理、使った分を「(使った)消耗品費」へ振り替え
  2. 購入時「(使った)消耗品費」で処理、在庫を「(新品の)消耗品」へ振り替え

という2種類の処理を見てきました。

実際の試験問題においては

  1. 購入時に「資産」とする
  2. 購入時に「費用」とする

という記載で出題されます。それぞれ

  1. 購入時に「資産(新品 消耗品)」とする
  2. 購入時に「費用(使った 消耗品費)」とする

とイメージ出来れば、決算時の振替処理もすんなり行えるはずです。

「仕入」と「商品」も一緒

実は「仕入」と「商品」も全く同じ特徴を持っています。

  • 仕入:当期に仕入れて、当期に売った物(費用)
  • 商品:当期に仕入れて、期末に売れていない物(資産)

仕入が消耗品費、商品が消耗品のイメージですね。

を理解してしまえば、こちらも同じように使い分けられるようになるはずです!

簿記の勉強法について

消耗品と消耗品費の違い、分かった頂けたでしょうか。

「費」という1文字が付くかどうかでこれだけ処理が変わってきてしまいます。

「うーん、言ってる事は分かるけどそもそも仕訳が全然分からないんだよ!」

という場合は、もう少し前に戻って「簡単に仕訳を切れるようになる」というところから復習してみると良いかもしれません。

簿記の基礎の基礎、仕訳の基本形については↓の記事にて紹介しています。よければこちらも読んでみてください。

boki

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